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　 Partner Communications （2009年　11月号）　
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■■　　　【今月の特集】基準の見直しと明確化

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毎年、11月は品質月間ということで、製造業の現場などを訪問すると、
「Ｑ旗」や品質月間のテーマなどが掲示されているのをよく見かけます。

今年は、第50回の品質月間という節目の年に当たると言うことで、
これまで2種類だったテーマを一つにしたそうです。

今年のテーマは

「持続可能な社会をつくる品質　～今、あなたにとって品質は？～　」

「Quality that Enables Sustainable Society　

　　　　　　　　～ What is the “Quality” for You, now ? ～」

　品質月間とは？：(財)日本科学技術連盟
　http://www.juse.or.jp/q-month/monthly_03.html

「あなたにとって品質は？」を聞かれると、
お客さんに提供している製品やサービスが
すぐに頭に浮かぶ人も多いかもしれません。

では、「あなたの品質は？」と聞かれるとどうでしょう？

自分自身の仕事の仕方や生み出している成果(品)、
働いている時間や給料などから価値を評価するかもしれませんね。

この(品)質という言葉には必ずと言っていいほど、
「良い」「悪い」「高い」「低い」などが“質”の後に付きますし、
時には「安定」「ばらつき」で表現される事もあります。

質である以上、その程度もあわせて表現する事で、
はじめて“状況”がわかってきます。

そして、この“状況”は「基準」や「標準」など、
何かの根拠と比較してやっと判断する事ができます。

自分の仕事は早いのか遅いのか？は、
会社のルールや他の人と比べないと判断できないでしょう。

自社の製品やサービスが優れているかどうかも、
他者や顧客のニーズと対比しなければ判断できません。

ですから、この「基準」や「標準」をどの様に定めるかにより、
組織の個々人の仕事や活動の結果が大きく左右されますし、
製品やサービスの良し悪しや評価に大きく影響してきます。

そのため、“質”を考えるときには
この「基準」や「標準」が判断の根拠となるため、
とても重要だということはよく理解できます。

多くの企業で製品やサービスの「基準」や「標準」として、
○○○マニュアル、○○○手順書、○○○見本、などに落とし込み、
責任者、タイミング、判断基準、などを定めています。

ただ、中には５Ｗ１Ｈが明確化されていないため、
読んでいても、どうすべきか分からないものも多く見かけます。
※　５Ｗ１Ｈ（いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように）

手順者、標準書、マニュアルなどに文書化するメリットとしては、
　①理解の促進（誰が見ても理解できる）
　②作業・業務のアウトプット
　③作業や製品・サービスの共通の(良し悪しの)判断基準
　④責任者やタイミング(頻度)
　⑤非通常の事態での対応方法
　⑥仕事のやり方や製品サービスを見直す道具
などが挙げられます。

ですが、文書(文章)の中に５Ｗ１Ｈを含んでいない、
または、見直しをしていないため現状と違うことが書いてある、
などのルール・基準としての役割を果たしていなために、

充分なメリットに繋がっていないケースです。

大切なことは、
『５Ｗ１Ｈの基準・標準がどうなっているか再確認すること』
なのかもしれません。

また現状と整合している文書であっても、
組織で定めた売上目標やコスト削減など、
多くの目標をこのやり方で達成できるの？
と、疑問に思ってしまう文書(ルール・基準)もあります。

「毎年目標はドンドン高く設定されていくのに、
　ルール・基準は変わらないのですか？」

「今のやり方で目標が達成できてないのに、
　仕事のやり方を変える必要は無いのですか？」

今年も多くのお客さんに、このような質問を投げかけました。

景気や市場環境が厳しい中だからこそ、
死守・必達の目標値もあるはず。

『目標(値)を達成するための
　仕事や製品・サービスの基準を再確認・再設定すること』
についても文書(ルール・基準)の見直し時には是非実施してみてください。

追記
多くの企業では、経営理念や社訓・社是などが掲げてあり、
創設時からの組織の存在意義を明文化していることでしょう。

この理念や社訓などについて、
これまでに多くの企業を訪問してきましたが、
「標準」として共通の具体的イメージがもてるものを
見かけることは殆どありませんでした。

（行動規範などはよく見かけます）

「基準」や「標準」というと想像しにくいかもしれません、
数年後の組織の、経営状況、業界の地位、働く人々、顧客や社会的評価、
などについて目を閉じてイメージしていただき、
『20○○年にどんな組織でありたいか、ペンで具体的な文章にしてみる』
といいかもしれません。

そして経営層・リーダーの方々が、

年頭の仕事始めの際に話をされてはいかがでしょうか。

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■■　　　【コラム ①】『中抜・無用』論

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随分以前から『問屋の中抜き』状況が続いています。

家電製品は家電問屋を介さずに
メーカーから小売店に直接製品が流通していますし、
農産物なども組合を通さずに消費者が直接購入していたり、
インターネットオークションなどは直接売買の代名詞です。

どのケースも売手と買手にとってメリットのあることですが、
中間に入る業者にはとても痛手でしょうし、
このまま行くと『問屋無用』論がそのまま正論になってしまいます。

行政も物流の効率化などを目的に「卸売市場法」の改正などにより
規制緩和の流れを推進していますし、この流れは今後も続くことでしょう。

この傾向は物(製品)流だけではありません。

最近の景気の影響や、行政に関わる手続きや申請の電子化の促進もあり、
税理士などの専門家に頼まずとも自分(自社)で対応される方が多くなっています。

また最近では、車検を自分で通してしまうユーザーも多く、
ＨＶカーなどの新車の増加で自己車検は今後も増えるのではと言われています。

先月、東京にあるＮＢ(国民的ブランド)メーカーにお伺いして、
経営者の方々とお話をする機会がありました。

その時も、
「自社の商社機能についての存在意義や社会的価値は益々低下するだろう、
　市場において真に価値のある組織への変換が今後のテーマ」
と仰っていました。

自分(自社)が売手や買手に当たる場合は、少しでもメリットを求めてしまいます。
しかし、自分(自社)が間に入る立場になれば、当然逆の発想が必要になります。

「自分(自社)が必要とされる為には・・・？」

「これからも取引を続けてもらうためには・・・？」

自分(自社)の必要性を相手が明確にできなければ、
いずれ他の何かが代行し、淘汰されてしまいます。

この業界は・・・、この地域は・・・、などの言い訳はいくらでも出来ますが、
そう言っている間にも、競合他社は改革を進めているかもしれませんよ！

この『中抜・無用』論は組織体制にも当てはめて考える事が出来ます。

特に中間管理職や管理者の方々には、
自分のプレイヤーとしての価値とマネージャーとしての価値を、
周りの方々と比べて自己精査していただくことをお薦めします！

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フェラーリが過去最高の販売台数を記録　この不景気になぜ超高級車が売れるのか (MONEYzine)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_gov_biz__20091031_2/story/moneyzine_179697/
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■■　　　【コラム ②】　１１月といえば

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　１１月の行政各省庁に関するキャンペーン月間等をご紹介します。

◆多重債務者相談強化キャンペーン2009（9月1日～12月31日）
◆麻薬・覚せい剤乱用防止運動（10月1日～11月30日）
◆共同募金運動（10月1日～12月31日）
◆間伐推進強化月間（10月1日～11月30日）
◆統計調査票提出促進月間（10月1日～11月30日）
◆全国青少年健全育成強調月間
◆下請取引適正化推進月間
◆乳幼児突然死症候群（SIDS）対策強化月間
◆職業能力開発促進月間
◆児童虐待防止推進月間
◆労働保険適用促進月間
◆建設雇用改善推進月間
◆新規就農啓発強化月間
◆JAS普及推進月間
◆伝統的工芸品月間
◆エコドライブ推進月間
◆公共建築月間

1日（日）計量記念日
　　　　　灯台記念日
　　　　　自衛隊記念日
　　　　　教育・文化週間（～7日）
　　　　　文化財保護強調週間（～7日）
3日（火）文化の日
4日（水）福祉人材確保重点実施期間（～17日）
7日（土）国有財産の日
8日（日）家族の週間（～21日）
9日（月）「119番」の日

　　　　　いいＱ(品質)の日
　　　　　秋季全国火災予防運動（～15日）
　　　　　全国糖尿病週間（～15日）
10日（火）技能の日
　　　　　製品安全点検日
　　　　　公共建築の日
　　　　　税を考える週間（～17日）
11日（水）介護の日
12日（木）女性に対する暴力をなくす運動（～25日）
15日（日）家族の日
　　　　　全国一斉「女性の人権ホットライン」強化週間（～21日）
16日（月）製品安全総点検週間（～22日）
19日（木）食育の日
21日（土）港湾労働法遵守強化旬間（～30日）
22日（日）医療安全推進週間（～28日）
23日（月）勤労感謝の日
25日（水）犯罪被害者週間（～12月1日）
　　　　　性の健康週間（～12月1日）
28日（土）税関記念日

※法令改正情報などは会員様専用ページに掲載させていただいております。
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