お客様各位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成18年 4月 1日

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□■　　 Partner Communications （2006年 4月号）　

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┃　はじめに・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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┃　　　このメール（Partner Communications）は、パートナーがお客様　┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　目　　　　次

　　　　　　　　　　【　ご案内　】　　　弊社からのご案内　　

　　　　　　　　　　【今月の特集】　　　付加価値創造の捉え方

　　　　　　　　　　【　コ　ラ　ム　】　　　新入社員研修でお話すること

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◆◆　　　【　ご案内　】

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　◆ISO14000's内部監査員養成セミナー

　　　◇場所：　福井県自治会館202号室　

　　　◇日時：　4月12,13日（水,木）　　9：30～17：00

　　　◇費用：　お一人様　21,000円（税込）　※会員のお客様は会員価格にて！

　　　◇定員：20名

　◆ISO9000's内部監査員養成セミナー

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　　　◇日時：　4月17,18日（月,火）　　9：30～17：00

　　　◇費用：　お一人様　21,000円（税込）　※会員のお客様は会員価格にて！

　　　◇定員：20名

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　●詳細は弊社スタッフまたは下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。

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■■　　　【今月の特集】　付加価値創造の捉え方

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　今年の2月始めに、あるお客様からご質問のメールをいただきました。「○○手法の考え方を

当社に当てはめて考える事は可能でしょうか？」。ご質問は３行ほどの文章でこのような内容

でしたが、なぜその様な手法をご検討なのかも踏まえながら、このお客様のお考えが別にある

ことも想定して、ご質問に対しての報告書を作成しご返答したところ、また新たにご質問を

受ける事となりました。それは「付加価値とは？」というご質問でした。

　先ほどの手法のご質問でしたらその手法の主旨や特徴をご説明して、お客様の状況など

から構築・導入に際してのメリットやポイント、注意点等をご説明すればよかったのでしょうが、

この「付加価値とは？」という根本的なご質問には相当の時間を割いてお返事をすることと

なりました。そのときにご返答した考え方を、実際の返信メールを記載して少しご紹介します。

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○○様、・・・・・・・・・

（１）お話にもありましたように付加価値について少し考察してみました。

付加価値という言葉自体は当たり前のように使われますが、その意味自体は曖昧なものが

多いかと思います。言葉自体を“付加”と“価値”に分けてみると、

　　　　　【価値】：好ましいものなどが、心や体、物事、状況を満たしている程度のことでしょうから、

　　　　　　　　品質などの“質”と同じことで、程度や度合い、レベルの事でしょうし、

　【付加】：をその前につけることにより、意味合いとしては価値あるものが、さらにその価値を

　　　　増すことにあると思います。

ですから付加価値とは、既存の価値　+　新たな価値　＝　付加された価値　なのでしょう。

周りを見回して、それが“人”であっても“物”であっても、“取組み”や“サービス内容”であっても、

“部門・部署”でも“組織”でも同様に思います。ですから、まず“付加価値を創造する”と

言うことを、既存の価値と新たな価値との両方で考えてみることにします。

（２）ここで今回のお話に限らず、「一般的にはどの様な考え方ですか？」ということもお尋ね

　になられてましたので、私なりにぼんやりと考えてみました。例えば“ソースカツ丼”を例にして

考えてみると、今お店で出している“ソースカツ丼”の商品価値を向上させるには・・・・

　①ソースカツ丼そのものの価値を向上する（カツ？米？水？器？・・・）

　②ソースカツ丼物を何かで補完する（引き立てるか）（味噌汁？お茶？漬物？サラダ？・・・）

　③ソースカツ丼と対等のもので全体の価値を向上する（おろしそば？うどん？ラーメン？・・・）

　ですから、①既存のもの自体が持つ特性を向上させるか、②何らかの補完によって価値を

増すか、③その物とは別の同等の何らかを加えるかということになるでしょうか。

　一般的にはと考えていろいろと抽出してみると、例えば以下のようになるかもしれません。

差し詰め（A）がソースカツ丼で、（B）が（A）に加えるものということになるでしょうか＾＾。

　（A）既存の価値　　　　　　　　　　　　　　　　　　（B）新たな価値

　正確さ：条件を満たす程度　　　　　　　　　正確さ：正確さを補償する

　能力：最大量、使用可能用途　　　　　　　　能力：新たな用途

　耐用・寿命：最大時間　　　　　　　　　　　　耐用・寿命：寿命後の代用　

　効率：人、時間、金額、労力、当たり　　　　効率：他の効率を助長、補完する

　効果：結果／目標　　　　　　　　　　　　　　効果：異なる良い効果を生み出す

　品質：結果・内容等のばらつき、出来　　　　品質：他の品質を保証する

　その他：新規創造力　　　　　　　　　　　　　その他：複数の創造能力

　ですから、付加価値による向上施策は、（Ａ）のような既存の価値を上げる取組みと、

（Ｂ）のように新たに価値を付加していく取組みの両方の考えかたをする必要があります。

　これは人事考課の事例でもあることなのですが、例えば「自分の仕事を確実にこなす」と

「他人の補助ができる」と言う項目が効果項目としてよく抽出されます。その２つについて

「あなたをこの項目についても評価しますよ！」と従業員の方々に伝えると、自分のことに

夢中になり相手の仕事を考慮しない人や、相手の手伝いばかりで自分の仕事がおろそか

になる人なども現れ、弊害が生じることが多々あります。

　ですから付加価値創造の取組みにおいても、この２つの群については、

　　・（Ａ）群も（Ｂ）群もできればあまり欲張らず、実行可能な項目(ターゲット)を絞る

　　・お互いの相性をよく判断して、シナジー（相乗効果）、派生効果を目指す

　　　（それぞれが弊害になることをチェックしておく）

　　・実現性も考慮してそれぞれ効果の出るタイミングと期間で、目標を持って行う

などの考慮が必要となります。つまり、付加価値も“現在の価値”を基盤にしている以上、

その現在の状況の価値を高める作業がまずしっかりとしていることが必要条件ですし、

その上での、十分に実施可能な“新たな価値”を目指すということになるのです。

（３）これを貴社の部門にあてはめると、例えば、

　１）設計の時間短縮　＋　営業への販売補助（同行・相談など）

　２）同種の新商品提案数の増加　＋　社内教育

　３）既存製品の使用状況（製品状態調査）　＋　新規商品ニーズの抽出

　４）異種新商品の開発　＋　販促資材の提供

　５）製品の販売状況の分析　＋　新規顧客層を開拓提案

　６）他社案件の引き受け　＋　他社案件を自部門で営業展開

　７）その他、・・・

　などなど、考え方やそのバリエーションはいくつも考えることが出来ます。

そしてそれらを良く見てみると、たとえば３）などでしたら、営業企画の部門に近いものがあり

ますし、６）でしたら完全に部門と言うよりは事業部（独立採算制）に近いものがあります。

　ですから結果として先の（Ａ）群や（B）群の状況を向上して、その部門が

　　Ⅰ）他部門など、組織から絶対的に必要とされている

　　Ⅱ）顧客、取引業者などから絶対的に必要とされている

状況になる事が必要なのです。

・・・・・・・・・・

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　このお客様の真意は、新年度に向けて組織戦略の一環として部門付加価値戦略を

ご検討されていることから、部門価値の本質的な業務・役割からの計画の構築をしたいと

いうことでした。

　ですから、「付加価値とは？」とのご質問は「各部門の付加価値を向上する為には？」

という内容と同じだったのです。また今回のご質問が「部門を独立した（採算が取れる）

法人にする為には？」と言う内容だと過程した場合でも、きっと同じところで悩む（付加価値

の定義と各部門への落としこみをする）ことになりますし、そこでも今の各部門の成果品価値、

サービス価値が見えてくるかと思います（物事のつながりは、事の始めから結果を推測する

ことも、最終結果からからその原因を探ることも同じ道理ですから）。

　いずれにしてもこのような考察をしているとその部門の価値が認められる（独立する）ために

必要な（不足している）何かがはっきり認識されてくるのでしょう。それらを補うことができ、

そして向上していけば部門単体で存在（独立）できるという業務レベルに近づき、その存在の

意味と意義が大きくなることでしょう。

　４月に入り社会も組織も新たなスタートを迎える事が多い時期です。ですからそのはじめの

計画には是非、組織の価値向上のために何をすべきかを含めてご検討されてはいかがですか。

※お客様にはお礼のメールを頂きました。また今月号の発送前に

　このメール内容の了承を得て掲載させていただきました。　

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■■　　　【コラム】　新入社員研修でお話すること

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　４月を迎えこの時期になると部署や所属の移動に伴う組織改変が行われる組織も多い

かと思います。

それに伴い新入社員を迎えられる組織もその対応でこの時期は何かとあわただしいさと新

鮮さを感じられていることではないでしょうか。

（今年の新卒採用は傾向から少し改善ここ数年の減少され上向きにあるとのことですが）

　そして私たちの仕事上、そのことに伴い、お客さまから「うちの新入社員です、何か為になる

こと言って上げてくださいよ！」、「新卒社員研修を開くのでが何かお話してくれませんか？」

などとお話を頂くこともあり、その話も具体的になってくると、お客さまの考えておられる研修

内容をお聞きしながら同じ内容（基本教育や専門教育）にならない様、また研修をされる側

にも受ける側にもメリットがあるような、そんな内容を検討するように工夫しています。

　このような機会では、私の場合は以前からよく「評価」について触れるように心掛けています。

その概要としては以下のようになりますが。

「・・・新卒の方は今までは学業が本文でしたからテストの点数などで評価をされていた

はずですが、これは社会人になっても同じことです。では誰がどのように評価をするのか？

社会人になってもテストをするわけではありませんよね。一体誰が、それは組織に、お客様に、

関連する組織の人に、家族に、そして社会や世の中に・・・ですね。

そして、それが仕事においてですと、その評価は原則として１００点を取って当たり前です！

なぜならお金を貰うからです！学生の時はお金を払っていたと思いますが、社会人になると

それが逆転するのですから。ですから自分に与えられた仕事の目標や役割を確実に達成して

いろいろな方々の評価をうけて、やっと（可）という評価になるのです。

では高い評価とはというと、先ほどのテストとは違い仕事となると１００点を超えることができる

（評価の上限が無い）のですから、いかに与えられた以上の結果（成果）を出せたかによる

のです。ではどう出すのかというと、・・・・」

　これは新卒の方に基本としてお話する事ですから、新卒者以外の方では当然理解して

いただいているでしょうし、日々そう実行しているはずですよね＾＾

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◆些細なことでも結構ですので、何かございましたら下記の連絡先までお気軽にご連絡ください。

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